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Morirobo

採用事例

累計137台2025年12月時点

  • 大手スーパーチェーン 65台
  • カフェレストラン 16台
  • クレープ専門店 15台
  • 製菓メーカー 10台
  • 寿司チェーン 4台
  • アミューズメントパーク・リゾート 4台
  • アイスクリームチェーン 2台
  • ホテルチェーン 2台
  • その他(製菓材料・食品卸など) 19台

採用先の声

事例1

Q Pro 1台
 2023年3月~

従業員数
 1名
※2023年導入時点


Câlin カラン 別タブで開く

生地焼きの自動化で接客に集中、個人クレープ店のロボット活用術

北海道室蘭市。鉄鋼の街として知られるこの地に、米粉専門のクレープ店「Câlin(カラン)」はあります。フランス語で「優しく抱きしめる」という意味を持つ店名には、訪れる人を温かく包み込むような場所にしたい、というオーナーの想いが込められています。
そんなお店に一歩入ると、目の前のキッチンには、黙々と生地を焼きつづけるクレープロボット「Q」の姿が。
平日は1人で切り盛りするスタイル。生地焼き、トッピング、提供、レジ――すべてを人手で乗り切ろうと考えていたオーナーの滝谷純子さんが、Qを導入したきっかけは何だったのでしょうか?
「うまく扱えるか分からない」と、検討の当初は不安が大きかったと語る滝谷さん。その不安をどう乗り越えたのか、導入までの道のりを聞きました。
私がクレープ店を開こうと決めたのは、道内のニセコエリア(倶知安町)にある米粉クレープ店との出会いがきっかけでした。その味に感動し、幸運にもノウハウを教えていただけることになったのです。以前から、地域の方がくつろげる、カフェのようなお店を開くことに憧れがありました。130年続く米農家さんが作る米粉を生地に使い、北海道が育んでくれた素材で、体にもやさしいクレープを提供しようと、Câlinの開業準備を始めました。ただ、当時の私には「クレープ生地は人の手で焼くもの」という考えがありました。お客さまに真心を伝えるためには、1枚1枚手焼きするべきなのではないか、と。さっそくクレープ生地の焼き方も練習を始めたのですが、なかなかうまく焼けなくて……。そんなとき、開業準備をサポートしてくれていた夫が、Qを見つけてきました。「これなら焼く作業を任せられるんじゃない?」と、ネットでQの動画を見せてくれたのです。画面のなかで動くQを見て、たしかにすごいと思いましたが、「壊れたら私1人では直せない」という不安が先に立ちました。決して安くない投資です。もしお店の営業時間に止まりでもしたら……と考えると、首を縦には振れません。そんな私の不安を察してか、夫はモリロボさんに連絡を取り、なんと自宅での実機デモンストレーションをお願いしてくれました。わざわざ浜松の本社から北海道の自宅まで、Qの”試作機”を輸送してくるというのです。しかも、特別仕様でのカスタマイズにも対応してくれました。米粉の生地で、ひとくち目は「サクッ」、中は「モチッ」という食感を演出するためには、200℃前後という高温設定が必要で、更に厚さも細かい調整が必要でした。そのため、事前にモリロボさんの本社にクレープ生地を送り、Qの調整を重ねていただいたのです。

そうして迎えたデモの日、リビングのテーブルに置かれたQを見て、「わぁ、おしゃれ!」と思わず声を上げました。レコードプレーヤーのような可愛さがあって、「これならお店のインテリアとしても素敵かもしれない」と思えたのです。実際にスイッチを入れると、Qがくるくると回り出し、薄く均一に広がった生地が美しい焼き色をつけていきます。ロール布が回転して、自動で生地が卓上に上がる様子を見て、「お客さまにも楽しんでもらえそう」と心が動きました。それに、私でもちゃんと操作できた。ロボットを扱うことへの不安が、お店作りへのワクワク感に変わった瞬間でした。もちろん、実用面で心配していた米粉の課題もクリアです。師匠にも食べていただいたところ、「これならうちのレシピに近い、いけるよ」と太鼓判を押してもらえました。さらに、導入を決定づけたのは夫の冷静なアドバイスでした。「Qを導入する費用は、アルバイト1人を雇うのと同じだと思えばいいよ。ゼロから焼き技術を身につける大変さを考えれば、十分元は取れるはずだから」と。たしかに、生地を焼く修業期間を短縮できて、その分お店作りに集中できるなら……。目の前で動くQの実力と、モリロボさんの細やかなサポート、夫からの経営視点での後押し。それらが重なり、導入を決意することができました。

2023年3月、いよいよ迎えたCâlinオープンの日。ありがたいことに、開店前からお客様が行列を作ってくださいました。そんななか、心配していたことが起きてしまいます。接客で忙しくなってきたときに、Qが突然停止してしまったのです。原因は、高温設定によるオーバーヒート。想定以上のフル稼働に、安全装置が働いてしまったようでした。お客さまが待っている緊張から頭が真っ白になり、「やっぱり私に扱えるものじゃなかったのかもしれない」とも思いました。その窮地を救ってくれたのは、やはりモリロボさんのサポートです。手伝いに来ていたスタッフからモリロボさんに電話を入れると、状況を冷静にヒアリングし、的確な指示が返ってきました。「大丈夫です、すぐに復旧しますよ」と。言われた通りに操作すると、10分ほどでQは再び動き出したのです。幸いお客さまにもご理解をいただいて、無事にクレープを提供することができました。その後も、生地の焼き色が安定しないなどの小さなトラブルはありましたが、そのたびにテレビ電話やチャットで相談しました。動画を送って「今こんな動きなんです」と伝えると、モリロボさんが写真に印をつけて、「この部品をこうしてみてください」とすぐに返信をくれます。まるで隣にいるかのように教えてくれるので、機械が苦手な私でも「聞けばなんとかなる」と思えるようになりました。この丁寧な伴走サポートのおかげで、今は初期のようなトラブルはほとんどなく、軽微なメンテナンスなら私でも対応できるようになっています。

開業準備をしていたとき「真心を伝えるなら手焼きで」と考えていた私ですが、今はお店作りに対する考え方が少し変わりました。Qが正確に生地を焼いてくれるからこそ、私はお客さまとの会話に心を込めることができます。また、1枚1枚焼きたての生地を使えるので、お客さまに一番おいしい状態でクレープをお渡しできます。Qが焼き手を担ってくれるおかげで、ほかにもよい効果が生まれています。

  • メニューの充実

生地焼きをQに任せられる分、私は新しいメニューの開発に頭を使えるようになりました。たとえば、月に一度の「ブラッククレープデー」。竹炭やブラックココアを配合した真っ黒な生地は、水分量の調整が難しく手焼きだと安定させるのが大変です。でもQなら設定通りに焼いてくれるので、こうした珍しいメニューも実現できました。また、Qを使うと、同じサイズ・厚みの生地が量産できます。そのため、ピザのように6種のクレープを並べた「バラエティセット」のように、お店の人気商品も提供できるようになりました。

  • 明るい店舗運営

Qが生地を焼いている1分ほどの間、私はお客さまと会話をしたり、トッピングの準備をしたりできます。もし手焼きだったら、鉄板に向きっ放しでお客さまの顔を見る余裕なんてなかったかもしれません。入り口正面の対面キッチンにQを置いたことも正解でした。Qの動く様子自体がエンターテインメントになっているからです。お子さまが目を輝かせたり、機械好きの男性のお客さまが写真を撮られたりと、待ち時間が楽しいショーの時間に。Qをきっかけに、お客さまとの会話が生まれることも少なくありません。

  • 予想外の宣伝効果

実は、Câlinは“北海道で初めてQを導入した店舗”なんです。導入前、夫が「まだ北海道に一台もないなら、やるなら最初に入れたほうがいい」と強く推してくれたのですが、その読みは的中しました。「クレープ生地を焼く珍しいロボット」として話題になり、地元のテレビ局が取材に来てくれたのです。放送後は反響が大きく、道内各地からたくさんの方に来ていただきました。お客さま自身がQの動画を撮ってSNSに投稿してくださることも多く、その投稿を見て「ここのクレープが食べたくて」と関東などの遠方から来てくださる方も。Qは小さな“宣伝部長”としても活躍してくれています。

おかげさまで、Câlinは2026年3月で3周年を迎えます。お店には今、小麦粉アレルギーを持つ方が「ここのクレープなら食べられる」とまとめて購入されたり、お子さま連れで通ってくださる常連さまがいたりと、着実にファンの方が増えています。そんなCâlinにとって、Qはお店作りを支えてくれる”よき相棒”です。今では、毎日の営業終了後にQをきれいに磨き上げながら、「今日もご苦労さま、ありがとう」と声をかけるのが日課になりました。開業前にあんなに不安がっていた私が嘘のように、Qが来てくれたことで、「お店をやってよかったと思える幸せ」を日々感じています。

採用担当者
クレープ店 Câlin(カラン)オーナー
滝谷 純子様